パウンドケーキの歴史

優雅なティータイムに欠かせないパウンドケーキ。日本ではブライダルの引き出物や内祝としても大変人気があります。パウンドケーキの中にドライフルーツなどをたっぷり入れたものはフルーツケーキと呼ばれます。

誕生

パウンドケーキはイギリスで誕生します。18世紀後半には砂糖漬けのフルーツの皮をふんだんに使ったフルーツケーキが結婚式のウェディングケーキとして出されていたようです。20世紀前半になると食料品店がフルーツやナッツをぎっしり詰めた様々なフルーツケーキを販売するようになります。比較的日持ちが良かったことから、やがて遠方の友人や親戚に送るクリスマスなど季節の贈答品として定着していきます。

名前の由来

名前の由来はレシピの基本分量に由来します。バター、砂糖、小麦粉、卵をそれぞれ1ポンド (約454g) ずつ使うことからパウンドケーキ (pound cake) と名付けられました。

 

フランスではカトル・カール (quatre-quarts) と呼ばれます。カトルが【四】、カールが【四分の一】という意味です。こちらもバター、砂糖、小麦粉、卵の4つの材料を四分の一ずつ使用することに由来します。なお、フランスではドライフルーツを入れたパウンドケーキのことをケーク (Cake) やケーク・オ・フリュイ (Cake aux fruits) と呼びます。ケーク アングレ (Cake Anglais) と呼ばれることもあります。

カフェ ナカアカリのパウンドケーキ

カフェ ナカアカリではフルーツケーキ (通年)、栗のパウンドケーキ (季節限定) の2種類のパウンドケーキをお出ししています。パウンドケーキのパサっとした食感が苦手の方もいらっしゃるかと思いますが、当店のパウンドケーキはしっとりとした口当たりになるようにレシピ、製法を考え仕上げています。基本となるバター、砂糖、小麦粉、卵の4つの材料は勿論、ドライフルーツや栗なども厳選した材料を使用しています。フルーツケーキ栗のパウンドケーキは通販でも販売しています。


参考文献

  • ニナ・バルビエ、エマニュエル・ペレ (北代美和子訳、1999) 『名前が語るお菓子の歴史』 白水社
  • 猫井登、2008、『お菓子の由来物語』 幻冬舎ルネッサンス
  • ニコラ・ハンブル (理華訳、2012) 『ケーキの歴史物語』 原書房